宇宙スープ

Once upon a time, the Universe expanded from an extremely dense and hot soup

メール返信が遅い人は仕事ができない?

仕事の話します

toyokeizai.net

メールの返信が早い人は今できる仕事をすぐに片付ける習慣がある、つまり仕事ができる。というのには同意。でも、そうでない人はできない人か、というとそうでもない。

なぜ社長、幹部などの忙しい人に限って返信が超速いかと言えば、あらゆる情報を連綿と収集し続けて意思決定を下すのが彼らの仕事だから。上に行けば行くほど具体的なタスクは持たず、情報を集めること自体が仕事になる。その裁量を握る人間がボトルネックとなって業務や意思決定やコミュニケーションが滞ればむしろその組織は致命的となる。

だから、「マネージャーたちはメール返信が早いから出世したわけではなく、出世して自分がやるべきことを考えた結果メールを迅速に返信するようになった」と言う見方をすべきだと思う。

そう考えると「仕事できる人になりたいならメールの返信を早くしよう」は必ずしも正解ではない。それがまわりから求められていることならそうすべきだが、多くの人にとって、情報を連綿と収集して意思決定を下すことはミッションではない。もっと具体的で集中すべきタスクを持っているはずである。逆に言えば、各社員が目の前のタスクに集中できることの重要さを理解しているからこそマネージャーはメール返信を迅速におこなうとも言える。

自分は新卒のころ全力でがんばっても期限を守れず、メールチェックすらままならなかった。当時の自分は全然仕事できなかったことに違いはないが、今考えればその状況を必要以上に自虐的に捉えることはなかったと思う。たぶん誰でも限界以上のことにチャレンジすればメールチェックなんかはおろそかになるから。