「いちいち確認するな」と「勝手に判断するな」の境界
仕事の話します
上司がいる環境で仕事をやり始めると誰でも「そんなこといちいち確認するな」と怒られ、一方で「自分で勝手に判断するな」と怒られた経験があると思う。どっちやねんと。特に新卒新人がこの境界で苦しむことは多いと思う。
自分の新卒のころを思い出すと、たしかに判断を仰ぐべきか迷ったことはあったけど、あまり思い悩んだことはなかった気がする。正しかったかそうでなかったかは別にしてもわりと自信をもって行動してた。
冒頭のリンクの記事を見て、どうやって自信を持てていたのか改めて考えをまとめることができたので自己流の場合分けを紹介したい。
自分で判断すると勝手に判断しない境界の場合分け案
それをやることでおこりうる問題をある程度予測できる かつ
問題がおきたとき自分の力だけで尻拭いができる
なにも聞かずに実行
それをやることでおこりうる問題をある程度予測できる かつ
問題がおきたとき自分一人では処理”できない” かつ
前に許可をもらったことがある
「やりますね」
それをやることでおこりうる問題をある程度予測できる かつ
問題がおきたとき自分一人では処理”できない” かつ
前に許可を”もらったことがない”
「こうすべき(こうしたい)と思いますが、どう思いますか?」
「いちいち聞くな」と言われたら、「すみません、○○みたいな問題がおこるかと思って一応確認しました」
それをやることでおこりうる問題を”予測できない”
怒られること覚悟で教えを乞う。
「いちいち聞くな」と言われたら、「すみません、どういう問題がおこるかイメージできなくて確認しました」
要点
上司に確認を求めるときは、何かしら怒られに行くと思う
新卒が考えることとその部門の責任者がが考えることには大きな乖離がある。自分の連絡に上司がどう反応するかは全くわからないと思ったほうがいい。まさか怒られると思いもせずに突進すると、不意をつかれてパニックになったり不要にストレスを感じることになるので、ベースとしては怒られること前提のメンタルを持っておくべき。
怒られたら、こっちもいろいろ考えて行動しているアピールをして上司を牽制する
「いちいち確認するな。そんなことも自分で判断できないの?」
と言われたら、「すみません、○○みたいな問題が起こりうると思ったので一応確認しました」と一言だけ釘を指す。ポイントは一言だけ。自己弁護が過剰すぎてもだめ。間違っても反抗的な態度にならないように。
これを言えるか言えないかには大きな差があると思う。何より仕事のことを真剣に考えていることが上司に伝わるはず。なぜ確認したのか、をある程度説明できる人に対して上司は迂闊に叱咤したり無下な態度をとりにくくなる。
はじめは怒られること前提で考えなければいけないが、怒られ慣れてもあまりよくない。怒られた後にプチ牽制入れられるようになると怒られるばかりの新卒から脱する手がかりとなる。
問題を予測する能力を鍛える
それでも結局は、どういう問題がおこりうるのかがさっぱり分からなければどうしようもない。問題予測能力を鍛えるためには、過去に起こった問題や、同僚が犯したミス、同じ部署内で発生しているトラブルに感覚を研ぎ澄ませる必要がある。自分の任された仕事だけを考えていてはだめということ。電話、メール、チャットなどで先輩たちが対応、議論している内容を理解しようと門戸を開くことが重要だと思う。